(一番)
【Aメロ】
ユリナは夜道をコンビニへ
目覚まし時計の電池を買いに
街灯の灯り ポストの上に小さな影
スマホで検索したら“うぐいす” だ
【Bメロ】
「ホーホケキョじゃん」って笑って
「ねえ、鳴いてみてよ」って呼んでみた
「ケガしてるの? 大丈夫?」
手に乗せて優しくネイルでなでてみた
【Cメロ】
そのとき風が止まって花びらが舞った
「桜?」って思わずつぶやく
だって今は 12月なのに
【サビ】
真夜中のうぐいすが歌う 春の夢
時を忘れた舞妓たちが こちらを見てる
夜の街に 降りそそぐ光
ユリナの声は 花に溶けていく
(二番)
【Aメロ】
アキラは夜道の向こう側
街灯の下に誰かいる
見慣れた姿だ あれはユリナ
小さな何かに話しかけてる
【Bメロ】
「ホーホケキョじゃん」って笑って
「ねえ、鳴いてみてよ」って凄んでる
ネイルの先で突っ突いて
怖がるウグイスを無理矢理鳴かせてた
【Cメロ】
そのとき持ってた天然水をぶちまけた
「逃げろ」と思わず叫ぶ
だって もう12時だろう
【サビ】真夜中のうぐいすが歌う 春の夢
時を忘れた舞妓たちが こちらを見てる
夜の街に 降りそそぐ光
アキラの声は 水に溶けていく
(三番)
【Aメロ】
舞妓は夜道で 稽古のおさらい
おぼこを履いて チントンシャン
若いカップル 小鳥の取り合い
修羅場と化した街頭の道
【Bメロ】
「ホーホケキョじゃん」って叫んで
「ねえ、やらないよ」って怒鳴ってる
とっさに” だらり” の帯を解き
二人をぐるぐる巻きにした
【Cメロ】
そのときウグイスが急にとび立ち
「どこ行くん?」と声が出た
だけどこれは十二回もみた夢
【サビ】
真夜中のうぐいすが歌う 春の夢
時を忘れた舞妓たちが こちらを見てる
夜の街に 降りそそぐ光
ウグイスの声は 空に溶けていく
(エンディング)
ホーホケキョ――
冬と春のあいだで 誰かが目を覚す