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https://kojiki.co/genbun/episode10.html
爾高天原皆暗、葦原中国悉闇。因此而常夜往
ここに高天の原皆暗く、葦原中国悉に闇し。これによりて常夜往きき。
於是万神之声者、狭蠅那須満、万妖悉発
ここに万の神の声は、さ蠅なす満ち、万の妖悉に発りき。
是以八百万神、於天安之河原、神集集而、高御産巣日神之子、思金神令思而、
ここをもちて八百万の神、天の安の河原に神集ひ集ひて、高御産巣日神の子、思金神に思はしめて、
集常世長鳴鳥、令鳴而、取天安河之河上之天堅石、取天金山之鉄而、求鍛人天津麻羅而
常世の長鳴鳥を集めて鳴かしめて、天の安の河の河上の天の堅石を取り、天の金山の鉄を取りて、鍛人天津麻羅を求ぎて、
科伊斯許理度売命、令作鏡。科玉祖命、令作八尺勾璁之五百津之御須麻流之珠而、
伊斯許理度売命に科せて鏡を作らしめ、玉祖命に科せて、八尺の勾璁の五百箇の御統の珠を作らしめて、
召天児屋命、布刀玉命而、内抜天香山之真男鹿之肩抜而、取天香山之天之波波迦而、令占合麻迦那波而、天香山之五百津真賢木矣、根許士爾許士而、
天児屋命、布刀玉命を召して、天の香山の真男鹿の肩を内抜きに抜きて、天の香山の天の朱桜を取りて、占合ひまかなはしめて、天の香山の五百箇真賢木を根こじにこじて
於上枝、取著八尺勾璁之五百津之御須麻流之玉、於中枝、取繋八尺鏡、於下枝、取垂白丹寸手、青丹寸手而
上枝に八尺の勾璁の五百箇の御統の玉を取り著け、中枝に八尺鏡を取り繋け、下枝に白和幣、青和幣を取り垂でて、
んじゃあ、軽く紹介するか。オモヒカネは知恵の神だから、超頭がいい。イシコリドメは鏡づくりが得意。タマノヤは勾玉づくりの名人。アメノコヤネは神事を司っていて、祝詞を唱えるのが上手い。フトダマも祭祀を任されている。
此種種物者、布刀玉命、布刀御幣登取持而、天児屋命、布刀詔戸言祷白而、天手力男神、隠立戸掖而、天宇受売命、手次繋天香山之天之日影而、
この 種種 の物は、布刀玉命、 太御幣 と取り持ちて、天児屋命、 太詔戸 言祷 き 白 して、 天手力男 神、戸の 掖 に 隠り立ちて、 天宇受売 命、天の香山の天の 日影 を 手次 に 繋 けて、
為鬘天之真拆而、手草結天香山之小竹葉而、於天之石屋戸伏汚気踏登杼呂許志、為神懸而、掛出胸乳、裳緒忍垂於番登也。
天の 真拆 を 鬘 として、天の香山の 小竹葉 を 手草 に 結 ひて、天の 石屋戸 に 槽 伏 せて 踏 み 轟 こし、 神懸 りして、胸乳 をかき 出 で 裳緒 を 陰 に 忍 し 垂 れき。
爾高天原動而、八百万神共咲
ここに高天の原 動 みて、八百万の神 共 に 咲 ひき。
於是天照大御神、以為怪、細開天石屋戸而、内告者、因吾隠坐而、以為天原自闇、亦葦原中国皆闇矣、何由以、天宇受売者為楽、亦八百万神諸咲
ここに天照大御神、怪しと 以為 ほして、天の石屋戸を細めに開きて、内より 告 りたまひしく、「 吾 が 隠 りますによりて、天の原 自 ら 闇 く、また 葦原中国 も皆闇けむと 以為 ふを、 何由 にか、 天宇受売 は 楽 をし、また 八百万 の神も諸 咲 へる」とのりたまひき。
爾天宇受売白言、益汝命而貴神坐。故、歓喜咲
ここに天宇受売 白 ししく、「 汝命 に 益 して貴き神 坐す。 故 、 歓喜 び 咲 ひ 楽 ぶぞ」とまをしき。
如此言之間、天児屋命、布刀玉命、指出其鏡、示奉天照大御神之時、天照大御神、逾思奇而、稍自戸出而、臨坐之時、
かく 言 す間に、天児屋命、布刀玉命、その鏡を 指 し 出 して、天照大御神に 示 せ 奉 る時、天照大御神、いよいよ 奇 しと思ほして、 稍 戸より出でて 臨 みます時に、
其所隠立之天手力男神、取其御手引出、即布刀玉命、以尻久米縄、控度其御後方白言、従此以内、不得還入。
その 隠 り立てりし天手力男神、その 御手 を取りて引き 出 す即ち、布刀玉命、 尻 くめ 縄 をその 御後方 に 控 き 度 して 白ししく、「これより内にな 還 り入りそ」とまをしき。
故、天照大御神出坐之時、高天原及葦原中国、自得照明
故 、天照大御神出でましし時、高天の原も葦原中国も、 自 ら照 り 明 りき。
ラノベ訳
https://kojiki.co/nihonshinwa/episode09.html